〈金のりんご賞〉受賞画家・ポストマが描き出す幻想的なメルヘン選集。『灰かぶり』『ロバの王子』『ヘンゼルとグレーテル』『金の鳥』ほか、選りすぐりの14話を収録。

『グリム童話集』は、ヤーコプとヴィルヘルムのグリム兄弟が編纂したドイツのメルヒェン（昔話）集。世界で最も多くの言語に翻訳され、最も多くの人々に読まれ、最も多くの挿絵が描かれた文学とされています。
子どもの頃に好きだった方も、あまり読んでいなかった方も、この機会に読んでみてはいかがでしょうか。ドイツならではの世界観とファンタジー観が同居する名作を美しい絵と共にお楽しみ下さい。

絵：リディア・ポストマ
1952年、オランダに生まれる。アムステルダムのヘリット・リートフェルト・アカデミーでイラストを専門に学ぶ。1976年に出された最初の絵本『ぬすまれたかがみ』は11ヵ国で、さらに78年に出された第2作目の『魔女の庭』は12ヵ国で翻訳出版された。
この2作で彼女は1979年BIB世界絵本原画展で金のりんご賞を受賞している。また1976年には『アンデルセン童話集』で挿画で金の筆賞を受けるなど、その才能は高く評価されている。

■B5変型判 20×26.7cm、104ページ（ハードカバー）
グリム原作／絵：リディア・ポストマ／訳：ウィルヘルム 菊江